昭和60年頃よりお檀家様を中心に、
のような相談が寄せられる一方で、
「孤独死をされた住民の身元を調査したら、親族のお墓がお宅のお寺にあることがわかった。なんとか御骨を引き受けてくれないか」
との依頼が所管の行政庁より当山に寄せられる、
「全く身寄りのない精霊の遺骨を何とか引き受けてもらえないだろうか」
との依頼が葬儀社から寄せられる、などの事象が多く見られるようになってまいりました。
このような現象は、
というような言葉で語られる社会構造の変化に伴う、ある意味では不可欠な社会現象であると言わざる得ません。
『歴史と伝統』に裏付けされた寺院にあっても、これらの社会状況の変化に上記のような形で否応無く直面させられている現状です。
大法寺では、このような社会状況の変化をただ手をこまねいて看過するのではなく、むしろ積極的にこれに対応し、適切な方策を講ずるべきであるとの認識を持ち得ました。
つまり、人としてこの世に生まれたからには必ず備わっている他者への慈悲の心、思いやりの心、すなわち「仏心」を大切にし、濔養していく場としての寺院の役割はいかに社会状況が変化しようとも、否社会状況が激しく変化している時代であるからこそ、益々増大しているのであるという認識に立って、種々の現象に適確に対応できる具体策を種々検討した結果、永代供養納骨堂『瑞光会館』、集合墓所『慧明』、合祀墓所『寂照』を設立することとなりました。
▲このページのトップに戻る